山梨肺癌研究会会誌 第19巻1号 015-019(2006)

縦隔腫瘍のPET診断

佐藤葉子 石亀慶一 南部敦史 斉藤彰俊 加藤聡 宮澤伸彦 篠原豊明
荒木力

 要旨:FDG-PETで縦隔腫瘍を評価した13例を経験した。胸腺腫の2例では、浸潤性/非浸潤性の鑑別は困難だった。また、正常胸腺への集積のある1例が見られた。悪性リンパ腫の2例と肺癌の2例では、いずれも原発巣への高集積が見られ、同時に病期診断にも有用であった。また、脊索腫、神経鞘腫がそれぞれ1例あった。また、低〜無集積を示した2例では良性とされ、経過観察とする際の判断材料をPETが提供した。FGD-PETは機能的画像診断であり、従来のモダリティに機能的情報を付加することができる。また、悪性腫瘍であった場合は一度に全身検索を行うことから、病期診断のための検査時間の短縮と患者への負担が少ない点が利点と考えられた。

キーワード:縦隔腫瘍、CT、MRI、F-18FDG−PET



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